作品内容
「お前を堕とすために、私はこの5年……すべてを捧げてきたんだッ!」
聖暦2025年、中央アジア。
重金属の煤煙「赤い肺」が陽光を遮る荒廃した工業地帯。
傭兵団のエース、レイス・クロウは、愛機である黒鉄のカスタム機『クロウズ・ネスト』のコックピットで、ただ一人の宿敵を待ち続けていた。
標的は、かつて自分を屈辱の底に叩き落とした白銀の高機動機『セラフィム』と、そのパイロット・イラストリアス。
5年前、戦場に遺棄された屈辱と首筋の火傷痕。
レイスは彼女を超えるため、自らの神経、そして女としての肉体さえも機体の部品として再定義し、狂気的な力を手に入れた。
「重装甲の怪物」と化したレイスと、「白銀の戦乙女」と呼ばれるイラストリアス。
因縁の二機が再び激突するとき、鋼鉄の咆哮が腐った空を切り裂く。
だが、その執念の果てにレイスを待っていたのは、勝利の栄光よりも残酷な、戦争という「システム」の真実だった。


